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NPO Lake.Miwa.Club
・・・・「カヌーを作って美和湖へ行こう」

 自分達の手で作ったカヌーで自然のなかへ乗り出すこと、自然と関わる道具を実際に作ってみること、その道具を使って自然を感じること、それらの経験を通じより深く自然に興味を持ったり、その経験をもとに地域の人達の自然との営みを知り、より主体的な教材を子供達自身が探し出し学習すること、これらが大きなポイントではないかと考えてスタートした。

・・・・「まずは段ボールから」
 
 以前私の近所の子供たちと製作した段ボールのカヌーの製作からスタートした。
段ボールを濡らし型になじませ約2週間ほど乾燥させる。次に接合部をガムテープで固定する。
カラーテープを使うとカラフルで楽しい。それをFRPコーティングしガンネルとセンタースフォーフォドを取り付けて完成 約3〜4週間の作業となった。
 これだと船体の木部加工の必要がなくハサミとガムテープで形ができるというもの 樹脂のコートティングにはPTAの方々にもお手伝いしていただいて小学校4年生でみごとカヌーを完成した。

・・・・ 「学校のプールからスタート」

 学校のプールで浸水式を行い活動は開始した。近くの湖 池 乗れそうな場所をさがして出かけてみた。ホームグランドのプールではいつも練習をした。
ところが段ボール製だと約3時間くらいの乗船で船体が水を含んで柔らかくなり風船の上に乗っているような状態となる。乾燥させるとまた復活するのだが3週間ほどかかる。そんなことからこども達は木で作りたいと思うようになり相談がきた。
 
・・・・「学習用カヌーの設計開始」

 全長約3mで子たちが操船し易いもの 最小パーツでしあがるものが設計のおおきな柱となった。
設計図5分の一で起こしそれらを厚紙に貼り付け 模型を製作しイメージと細部の確認を行った。もちろんこども達も各自作った。

・・・・ 「いよいよ製作開始」 

 のこぎり・カンナ・サンドペーパーといった道具を使った。まづは私がやって見せて子供たちがやってみた。はじめはぎこちない動きでも徐々に無駄のない動きになり「姿勢」「力の入れ方」が指導の中心となった。船体の切り出し作業はかなり時間がかかる作業だが こども達は朝早くから学校へ来て自主的に作業を進めるようになった。一つの教室がカヌー工場にかわった。

・・・・ 「美和湖探検隊の結成」

 国土交通省の美和ダムの支所長さんからお話しありホームグラウンドを学校のプールから美和湖へ 美和湖探検隊の結成となり本格的な総合学習がスタートした 感謝 感謝でした。

・・・・ 「長谷村・美和湖という里と自然」

 私たちがフィールドとしている美和湖は中央構造線上の止水(ダム)だ 左岸が河岸段丘 右岸が浸食谷地質年代(地形が作られた年代)は明らかに違いがみてとれる。学習要素とすれば最高の場所だまた担任の北沢先生は地学のスペシャリスト 楽しい野外活動 学習がスタートした。

・・・・ 「この学習を支えて頂いた皆様へ」

 はじめはどうなることかと思いましたが、多くの方々の支援 指導をいただき現在も続けていくことができました。感謝します。また最初の美和湖探検隊の子供たちはもう20歳となりました。彼らが今度は次の世代のために活動ができるよう進めていきたいと思います。

NPO 美和湖 倶楽部

南信州長谷

理事長 蓑口 建二

■■■伊那小学校  カヌーによる総合学習報告■■■

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