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□□□  現在 長谷エコミュージアム推進委員会を開始しております。

「南アルプス エコミュージアム」の提案

2016 理事 倶楽部ハウス オーナー   羽場 好美

NPO Lake.Miwa.Club

NPO 美和湖 倶楽部

南信州長谷

 行政と地域住民が一体となって地域の生活・自然および社会環境の発達過程を史的に探求し、自然および文化遺産を現地において保存・育成・展示することを通して、その地域の発展に寄与するものを、アンリ・リビエールは「エコ ミュージアム」と提言しています。南アルプスの大自然とその里山の生活は、まさに「エコ ミュージアム」そのものであるとおもわれます。
 地球という博物館の中に自然の営み(雄大な山や川・空気までも)と人々の生活文化が刻々と姿を変えて展示されていると考えてはいかがでしょうか。

 南アルプスは、海底からの隆起により形成され、今では3,000m級の山々を連ね、四季折々に姿をかえて人々を魅了しています。
 三峰川は、南アルプスを水源として豊かな自然を育み、人々の命を支えています。しかし、時には激流となり里山の生活を脅かしてもきました。

 美和ダムは人口建造物であり、近年ダム是非については議論されておりますが、数々の歴史的水害から下流域を守ってきたことはまぎれもない事実です。人工湖とはいえ、水を湛えた美和湖は長谷の渓谷の景観のひとつであり、湖面の利用も年々増え、カヌーなどの親水体験も盛んになりつつあります。

 分杭峠がゼロ磁場として脚光を浴びておりますが、これもまた地球が創りあげた大きな地殻変動に起因するものです。中央構造線を核として地質学的な研究材料の宝庫ともいえます。秋葉街道として様々な歴史文化が伝承され、今でも里山の生活を心豊かなものにしています。

 「エコ ミュージアム」の観点から長谷村を検証すると、数限りない要素が浮かび上がってきます。このような多種多様な素材を組み合わせた地域の自然環境と生活文化をダイナミックに直接体験できる自然環境教育プログラムを確立することにより「南アルプスエコミュージアム」を推進していきたいとおもいます。
 多くの方々の、ご意見・ご賛同のお力をお寄せください。