はち捕り物語


むかし むかし のおはなしです しんしゅう の あるむらに たろちゃんと ごろちゃんという わかものが すんでいました。
ふたりには かわいい およめさんが いましたが、 こだからに めぐまれまれませんでした。
しかし それは よくはたらく わかものでした。
ただ ここは しんしゅうの やまの なか  まいにち まいにち ふたりとも だいこんと  いもばかり たべていました、
あるひ たろちゃんと ごろちゃんが はたけを  たがやして いると きゅうに たろちゃんが  いいました。
「ごろちゃん たまには タンパクしつ を  たべなければ からだが もたないなあ」  「そうだ! そうだ! たろちゃん、ここんとこ  かわへいっても さかなは とれねえし、やまへ  いっても サルくれえしか いないしなあ」
「なんか からだに せいのつく くいものは ないかなあ」  ふたりは きょねんいらい にくを たべてない ことを おもいだしました。


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