自作の部屋
何でもありの製作記 第5回
座卓をダイニングテーブルに改造する
方針の決定
ケチケチ大作戦第二弾。
左、昔ながらの家にありがちなのが、大きくて重い「座卓」。何かにつけて寄り集まる大勢のお客様のために、これが何台もある。廃棄するには高額の処理費が掛かる。考えてみたら、新しい家は気取ってダイニングなんぞを作ってしまったので、当然のようにダイニングテーブルが必要となる。足の短いちゃぶ台に家族でうずくまるわけにも行くまい。ダイニングテーブルを新調すると3~6万はかかる。そこで親父はひらめいた。座卓をダイニングテーブルに換えればいいんだ!
ネット上を漂ってみたらいくつもアイディアが載っている。でも、どれもこれも座卓の脚に別の延長足をつなげて伸ばす方法ばかりだ。これでは見てくれが良くない。座卓の構造をよく見ると、脚は外れる仕組みなので、全く新しい足を作って取り替えればいいんだ!
右、外した座卓の脚。いかにも和風の猫脚だが、当然真っ直ぐで作る。
素材とカット
さっそく取りかかろう。
左、まずは材料探し。新築現場の端材にはいいサイズが見つからず断念。得意のアマゾンで探していたら、いい物がありましたよ。75mm角の檜材。価格も手ごろだったので2本購入。
中、座卓の脚の長さから逆算して、目標の高さ720mmを満足させるために、檜材を675mmにカット。2本の材から4本の脚を切り出した。そこにオリジナルと全く同じ切り込みを入れる。斜めに切り込むのがなかなか難しい。
右、どうにかカット終了。
磨き
左、240番の空研ぎ用サンドペーパをオービタルサンダーに付けて、気の済むまで表面を均す。
中、電動かんな等のムラが取れたら、400番のサンドペーパーで木目に沿って磨き上げる。つっるつる。
塗装
左、塗装仕上げはオイルフィニッシュを選択。使ったのはワシンのウッドオイルのケヤキ色。天然オイルでもいいと思うが、まずはこれで練習。どうやって支えながら塗装するか悩んだ結果、小口にヨートーを取り付けて(見えるかな)、それをつかんで塗装。グッドアイディア。
中、たっぷりと刷毛で塗り込む。
右、取説通りにすぐ拭き取る。これを何度か繰り返す。
左、塗布、乾燥を繰り返して、これで塗る作業は終了。
右、充分乾燥したら布で磨き上げる。いい手触り。これで塗装は完了。予想よりも明るい色になった。
鬼目ナット取り付け・完成
左、開けておいた下穴に、10mmの鬼目ナットをねじ込む。オリジナルに付いていた蝶ボルトは、微妙にピッチが違って(インチ系列でも無いようだが)使えなかった。これで完成だが、引っ越しの時まで使えない。
右、新築のダイニングに設置完了。天板と脚の色の違いが気になるが、まあ手作りと言うことで。