自作の部屋


何でもありの製作記 第2回 ビニールハウスを張り替える


古ビニール剥がし

  

今回はビニールハウスの張り替えに挑戦する。現状のビニールを張ってから十数年が経過し、破れの補修がいい加減いやになったので、重い腰を上げることにした。
この作業を業者に依頼すると、15万~20万円は取られるし、自分でやってみたいので挑戦してみた。
この作業はとにかく風のない日を選んで行う。風速2m/s以下であること。
左、1日目。まずは全てのスプリング(留め金)を外す。ボロボロに錆びていてポキポキ折れる。こりゃだめだわ(^^;)。中、どんなになってもかまわないので、とにかくビニールをベリベリと引っぺがす。これは後日農業用資材の回収日に(有料で)出します。右、骨組みだけになったハウス。寒そう。


準備

天ビニールを止めるテープもくたびれていたので、全て取り替える。以前はマイカ線で止めることが多かったが、今はこのような7cm幅くらいの透明フィルムが使われる(PO用透明バンド すれない君)。所定の長さに切っておいたテープの片側を、固定用パイプに縛り付ける。テープの間隔は好みによると思うが、骨組み2本おき(3本に一カ所)にした。もう片方はハウスの長さ+αのロープを伸ばしておき、そこにくくりつける。あまりきつく縛ると後で外すのに苦労するぞ。これをどうするかは最後のお楽しみ。
ここまでで1日目の作業は終了。午後になると必ず風が強くなるのだ。


ビニール展開1

  

2日目。今日が本番だ。ビニールの展開には、「ハラックス」というメーカーの器具を使うのが簡単だ。十数年に一度しか使わないのに、買ってしまった。ビニールは「POフィルム コートNew 厚さ0.13mm 幅8M 長さ35M」という物。長さは必要以上に購入してある。
左、「コロ助」という器具を組み立てて、ハウスの天頂に引っかける。この黄色のローラーの上をビニールが滑っていくのだ。中、「そりっこ」(ハウスの嶺を滑っていく器具)にビニールの端を22mmのパッカーで止める。向こう側へ到着してからの引っ張り代が必要なので、1Mほど折り返して止めておく。ビニールにはセンターを示すマークが印刷されているので、これがソリの中心に合うように。又、ビニールの品名等が印刷されているので、これが「外から」ちゃんと読めるような裏表にすること。右、このソリを脚立に上ってハウスの嶺に乗せる。これが結構つらい。


ビニール展開2

ソリが乗ったらビニールの両側を二人でつかんで(写真は一人が撮影したので一人しか写っていない)、息を合わせて引っ張る。ひたすら引っ張る。新品のビニールであること、朝早くて、裾のビニールに露が付いていて、くっついてしまうこと等で、かなり力が必要だった。どこかでソリが引っかかっているようにも思う。


ビニール止め1

  

反対側へ到着したらソリを外して、必要な長さになるまでビニールを引っ張る。ここからビニール止めの作業だ。突風が吹かないことを祈る。
左、丸屋根のビニールを直線に止めるのだから、いやでもヒダが寄る。このヒダをきれいに付けるため確認しながらダーツを付けて養生テープで仮止めする(写真の都合でこれは玄関の方です)。中、これを外しておいたスプリング(山谷形のバネ針金)で止めていく。錆のひどい物は新品に交換。天窓の部分も天幕で張ってしまって、後でカットして開くようにする。右、サイドもスプリングで固定していく。今回はちょっとおごって、ビニール被覆された被覆スプリングを使ってみた。多少錆には強いかな。


ビニール止め2

  

左、1日目の最後に行っておいたすれない君を結びつけておいたロープ。これの両側を持って、えいやあとハウスを乗り越える。そうすると一発で全てのテープを張ることが出来るのだ。中、これを一本ずつパイプに縛り付ける。右、ビニールのいらない部分を切り取って一応の完成となる。


オプション取り付け・完成

  

左、このオプションパーツは、ハウス両側の妻部分に取り付ける。この二つのパーツにテグスを張ると、ハウスの嶺を休憩所として使うカラスを諦めさせることが出来る。ただ敵も然る者このパーツに止まる輩がいる。中、そこで今回考えたのが、使い古しの「蝶鳥ネット」をもしゃけて縛り付けておくアイディア。こういうのを鳥は嫌がる。これらのパーツがないと、カラスが止まってビニールをつつき破るんだ。おかげでテグスの切れた古いビニールは穴だらけだった。右、これで全て完成。非常に透明度の高いビニールハウスに蘇り、中はとても暑くなった。これで何年かは破れ修理から解放される。うれぴ~~。
皆さんもやってみとくんな。


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