何でも作っちゃおうの部屋


(30センチ反射赤道儀製作日記 第28回)

接眼筒の製作

 最後のパーツは接眼筒です。
 作り始めた当初、この望遠鏡はフィルムを使ってのプライムフォーカス撮影だけのつもりでしたから、ニュートンフォーカスで何かするつもりは全くなく、かなり適当な物を考えていました。
 ちょうどそのころ、諏訪のコスモスの小平社長が反射鏡筒用の接眼部を「あげる」と言ってくれたので、ありがたくいただいて帰り、早速加工を始めました。
 元々が丸鏡筒用でしたから台座にRがついています。これを平らにサンダーで削り落とし、ペーパーで磨きました。これだけではフレーム鏡筒に取り付けられませんので、52S板で台座を作りこれに固定。この台座をフレームに固定するようにしました。この台座の部分には、接眼筒の向きを自由に調整できるよう、押し引きねじの光軸調整機構を付けてあります。
 接眼鏡取り付け部は3本のねじで固定するように改造、また最近の改造で、ドローチューブの固定をするのに1本ねじだったのを6本で固定するようにしました。
 これでほぼ全てのパーツがそろいました。
  

鏡筒の組み立て〜完成

 組み立て中の写真は全てを掲載し切れませんので、突然現在の写真です。この写真は「徒然星空日記」で申しました「井内盛栄堂(現在のアズワン) Be Well」に掲載された物で、しっかり本人が写っています。
 全パーツは大好きな黒に塗られ組み立てられて、既に完成していた赤道儀に載せられました。原型が完成してから早10年を経過し、だいぶ姿は変わってきましたが、今でも動いています。
 元々は、2組ある30センチ鏡を使って、ツイン望遠鏡を作ろうと思っていた(そのため、ドームの開口も120センチとった)のですが、次第に計画は縮小し現在の形に落ち着きました。あれやこれや欲張るよりも、結局はこれで良かったと思っています。
 これで、日記形式の製作報告は終了しますが、改めて見返しますと、大事な部分が相当抜けてることに気づきました。これについては、後日差し込む形で報告していく予定です。
 大物の製作はこれでネタ切れですが、小物はまだまだ山ほどありますから、少しお休みをいただいてから報告します。(来年は小学校のPTA会長だから、どうなる事やら・・・)

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HIROYUKI KASUGA