何でも作っちゃおうの部屋


(30センチ反射赤道儀製作日記 第24回)

鏡筒の製作1

 紛失していた鏡筒の図面が見つかりましたので、遅ればせながらここに掲載し、鏡筒の製作に入ります。
 この図は全ての部分について考える大元にしましたので、あらゆる物が書き込んであります。それだけに複雑ですが、まさにこの通りの物を作りました。
 以下、この図面に沿って説明します。
 

鏡筒の製作2

 上図の右端、主鏡セルの取り付いている部分がフレーム構造の土台、ボックス部です。
 材質はSSの4mm厚Lアングル。この部分は全ての辺が同寸法の立方体なので、この図面にはあちこちのパーツ取り付け寸法が書き込んであります。
 上の方から説明しますと、アングルに重なるように書き込んである長方形の板は、セル取り付け部の補強の目的です。この部分にセルを取り付ける3ヶの穴(全4ヶ所)が解ると思います。この補強板の左隅に、山形に飛び出した部分がありますが、これは、低膨張金属のインバーを取り付ける部分で、ここから全てのパーツを貫通してプライムフォーカス部分まで接続されます。この部分はボックスのセル側です。
 図に書き込んである円形は、セルの外形と、来月紹介の筒先リングの寸法です。
 ボックスの左下にある円(楕円)形は、鏡筒の柱となるフレームの取り付け位置です。実際にはある角度で溶接(切断)してありますので、円形ではありません。
 ボックスそのものは、図のように45度に切断してから溶接しました。後で知ったことですが、プロがこのような物を作る時は、こんな方法では作らないようです。角度のずれから来る溶接の不具合や、強度の問題があるようです。
 次回は、筒先リングの説明です。

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