何でも作っちゃおうの部屋


(30センチ反射赤道儀製作日記 第23回)

主鏡セルの製作2

 上の図面が主鏡セルの基本的な部分です。各パーツはそれぞれに設計図がありますが、点数が多いので基本の部分のみにします。
 図面左はセルを上から見た物で、穴あきのスケルトン構造なのが解ると思います。その他のパーツとして、主鏡を9点で支える支持板の位置、支持板を支える3つのプレート、そのプレートを支えるセル裏側の補強板などが書き込まれています。
 図面右はセルと主鏡を側面から見た切断図です。左上のアングルが鏡筒の箱部分ですので、その右側がセル部分になります。主鏡前面の支え構造、側面の支え構造、裏面の9点支持等が解ると思います。
 9点支持板、プレートは全て、鋼球で支持しています。この鋼球はボールベアリングの物で、鋼球単体で容易に入手できます。支持板支えのプレートの上に出ている棒は、プレートの回転防止のためのガイドです。
 そのほかにも、セルそのものの補強の方法などが解ると思います。
 この図面は初期の物ですので、材料の寸法は6mm鋼板の物になっています。先回の紹介の通り、ここは52Sで作り直しましたので若干厚い材料になっていますが、内寸は全く変わっていません。
 

主鏡セルの製作3

 この写真が、切断、溶接まで済んだ2代目セルで、その他にも9点支持板、支持板支えプレートが切り出されて写っています。パーツは全てジグソーでの切り出しです。9点支持板の小さな円形もそうです。(旋盤がほしい)
 この写真には写っていませんが、側面支え板も平行して作りました。これは、主鏡の外周に沿わせるべく、空き缶とサンドペーパーで(まるで鏡面研磨のように・・・やったこと無いけど)凹ませてあります。
 セルの鏡筒への取り付けリムの部分に3ヶずつ4カ所に穴があいていますが、これはセルの取り付け、光軸調整ねじの穴です。私は4点調整が好きで、又、取り付けも楽になりますので、このような部分は全て4点支持にしてあります。3ヶの内真ん中が引きねじ、両側が押しねじです。
 このパーツを塗装すればセルの完成です。このようにスケルトン構造ですと、主鏡の外気温への馴染みも早いですし、外から、構造がよくわかります。

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HIROYUKI KASUGA