鏡筒の基本的構造
先月は余りの忙しさにお休みさせていただきました。今月もお世辞にも早いとは言えませんが、どうにか時間ができました。これを打ち終わったら、PTA運動会の準備に行かなくてはなりません。 今回から30センチ反射望遠鏡の製作に取りかかりますが、鏡筒の図面がどこかへ紛れてしまって、やむを得ず製作途中の写真を掲載します。(汚い図面よりいいか) 30センチ主鏡は、日高光学製のf=1500mm F5です。精度的にはかなり優秀なメーカーらしいので、鏡筒もそれなりの物をと考えていました。当初は九州の某メーカー(鏡筒内面に植毛するので有名な)にお願いしようと見積を依頼したのですが、その金額にびっくり。とても安月給の身には分不相応。 ここまで来たら、鏡筒も自分で作りましょう。 と言うことで、基本的な構造は写真のようなフレーム構造(セルリエトラス構造ではありません)の鏡筒作成に取りかかりました。 基本的なコンセプトは、35mm一眼レフカメラを使用して、プライムフォーカスで写真を撮ること。カメラ取り付け部は低膨張金属で支えること、の2点です。 写真は、各パーツが出来上がって、これから全パーツを溶接しようと言うところです。重要な部分は後日ゆっくりとご説明します。 |
主鏡セルの製作1
実際に最初に作ったのは、なぜか主鏡セルでした。 第1号機はご覧の通りSS板から切り出したパーツを自分で溶接した物。 すべて完成して持ってみてびっくり。「こりゃだめだ〜」。余りの重さに腰が抜けそうで、あっけなくボツ。今度は52S板で作り直しました。 しかし、アルミの溶接は素人では出来ず、パーツだけ作ってからいつもの塩沢製作所の北原さんにお願いしました。 セルの基本的な考え方は、主鏡が全て沈み込むタイプで、裏側との通気性があること。主鏡裏面は9点支持。主鏡側面は8点支持。いずれの支持も鋼球を使用して姿勢変化に対応すること。光軸調整は4カ所にすることです。 次回も主鏡セルを細かく説明します。 |
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HIROYUKI KASUGA