ピラーのお化粧
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今月で赤道儀は終わりそうです。 赤道儀を自作するに当たって、極軸を含むピラーの形状をどうするかが一番の問題であり、よって当初からこの形状にすることに決めていた部分です。 メーカー製でしたら(たぶん)この部分は鋳物か何かで、極軸ハウジングそのものを構成していて、強度と外見を保つ部分でしょうが、H鋼とパイプでは余りにもお粗末です。 最初に考えたのはアルミ板を極軸の部分だけ丸く曲げ、すっぽりかぶせることでしたが、曲げ加工が非常に難しく、到底形よくすることが無理だったので没。次に考えたのが、極軸の部分だけ8角形の一部として曲げ、やはりすっぽりかぶせるタイプ。これは実際やってみましたが、とてもじゃないがうまく曲げれずやはり没。(大きなアルミ板が無駄になりました。) 最後は極軸体の部分だけ8角形の一部として、それぞれの平面部分を単品で作り、ピラーの部分は直接、それ以外の部分はアルミのアングルでステーを作り小ねじで固定する方法。どうもこれしか方法がないと思い、やってみました。 結果はごらんの通り。こねじが沢山露出していて余り見た目は良くないのですが、以前にはよく見た五藤光学の赤道儀みたいになりました。 平面が接続され、角になっている部分は、きちんとヤスリがけをしてきれいな曲面にしてあります。 結局この方法にして良かったのは、保守点検をする際に、必要な部分だけ外して行うことができることでしょうか。 |
ケーブル類の取り付け等
駆動系や信号系などのケーブルは、ご覧のようにごちゃごちゃとピラー北面から出ています。 駆動系などへの入力系統は、ピラー中間のコネクター部から入っています。出ました!!見てくれだけの赤道儀!! このコネクター、見た目はいかにも本物に見えますが、(確かにコネクター自体は本物ですが)実は中身をすっかりくりぬかれ、ケーブルがただ通っているだけなのです。いかにもそれらしい雰囲気を漂わせるために、こんな事をしてみました。(それに、コネクターなんか使うよりノイズ対策にもなるでしょ)(言い訳) 赤道儀から外部への出力系統のケーブルは、ピラー下端から引き出してあります。写真のピラー下端の黒い穴がそれですが、ここは、コネクターの工作をするのが面倒になり、そのまま引き出してしまいました。結局ケーブルだらけで、まるで蜘蛛の巣みたいでいいでしょ。 ついてですが、写真下に写っているのが、操作系のハンドコントローラーです。左が、TOMITA製の私の赤道儀用の特注駆動装置。これは、必要部分を取り出して、小型のコントロールボックスを作り、通常はそちらで使用しています。 右は赤道儀の高速駆動コントローラーと、ドーム駆動のスイッチをまとめたボックス。一番上の列がドーム駆動のプッシュスイッチと方向切り替えのトグル。2列目が赤経赤緯のクラッチ入切トグル。3列目が赤経と赤緯の回転方向切り替えトグル。4列目が赤経と赤緯の駆動スピードコントロール用のボリュームです。 もうひとつ、写真の右上に写っていますが、赤緯駆動およびバランスウェイトハウジングには、薄茶色の透明アクリル板を曲げ加工したカバーを付けてみました。透明なので駆動中のギヤの動きが見えて、結構楽しめます。でも、とっても安っぽくなりました。 細かい部分は飛ばして駆け足でやっつけてしまいましたが、これで赤道儀は完成です。次回からは反射望遠鏡に取りかかります。 |
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HIROYUKI KASUGA