赤緯軸駆動系の取り付け1
今回は赤緯軸の駆動系と、ピラーのお化粧について紹介するつもりでしたが、説明箇所が多く、赤緯軸の駆動系だけになりました。 写真は、西側面から赤緯軸駆動系ハウジングの中を見たところです。ここには大まかに言って4つのパーツが見えます。 奥に見えるのが赤緯軸のウォームホイールですが、赤経軸と違ってこちらはシャフトにボルトで直止めです。この方法はお世辞にも良い方法ではありませんが、はめ合いに気を付ければ、簡単で自作向きです。これが原因でのガタは余り感じません。 下段左が高速駆動用のレバーシブルモーターです。ストレート軸の可変速レバーシブルモーターは種類が少なく探すのに苦労しました。赤経軸同様、日本サーボ製です。 レバーシブルモーターの取り付け位置と、距離の関係で、そこからの動力伝達はごらんの通り歯付きベルトで行いました。ここは高速駆動用ですので、多少の遊びは許されますから、グッドアイディアと思っています。 その伝達を受けるのが、右下のクラッチです。このクラッチのこちら側(向こう側には駆動用ステッピングモーターがある)は2段構造で、手前にあるのが歯付きベルト用プーリー。そのプーリーの向こう側に隠れているのが、ウォームギヤへの伝達用ギヤです。 右上に見えるのが、伝達、減速最終段の平ギヤで、ウォームギヤに直結しています。 プーリーから突き出している寸切りは、トルク測定用で、トルクレンチを使ってバランス調整を行います。 |
赤緯軸駆動系の取り付け2
この写真は東側から見たところです。 右上にはウォームホイール、右下にはレバーシブルモーターのお尻、左奥にはクラッチのこちら側が見えています。 東側には、2つのパーツがあります。クラッチに平ギヤを介して接続しているのが、駆動用のステッピングモーターで、赤経側と全く同様の物です。 ステッピングモーターの上にあるのが、座標測定用のロータリーエンコーダーです。これは、ウォームギヤのもう一方に平ギヤを取り付けて、動かしています。 通常駆動時にはクラッチを接続して、ステッピングモーターの動力を伝達し、高速駆動時にはクラッチを解放してレバーシブルモーターの動力を伝えます。 ウォームホイールはNTK製ですが、ウォームギヤハウジングがガタだらけでとても使えず、ベアリングを使った物に作り替えました。しかし、ごらんの通り手も入らないような構造にしてしまったので、調整もままならず、ウォームホイールとうまくかみ合わすことができないまま使用していますので、最悪のガタを生じています。まあ、自作の気楽さでこのままにしていますが、調整部分は180度向きを変えて手前にするべきだったと今頃後悔しています。 |
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HIROYUKI KASUGA