何でも作っちゃおうの部屋


(30センチ反射赤道儀製作日記 第19回)

赤経軸ウォームホイールの取り付け

 今回は、赤経軸のウォームホイールを取り付けます。
 最初からクランプレスにする予定であれば、写真のような複雑な構造にはしないと思いますが、私の場合、当初はここにクランプを設け、手動で粗動をするつもりでした。しかし、作って行くにつれて欲が出てきて、クランプレスにして、高速駆動モーターにより粗動するように計画変更しました。
 写真で解るように、ウォームホイールのハブが入っている部分が、元々のクランプ部分で、ここにスリ割を入れる予定だったのを中止して、ボルト3本でハブを固定しています。
 ウォームホイールの取り付け方法は、赤経軸に寸切りを取り付け、ウォームホイールを挿入してから特製あて板を挟んで、ナットで締め込みます。ハウジングとのはめ合いは、かなりきつく作ってはありますが、この方法でしたら簡単に挿入できます。
 ただし、この方法は最悪で、相当なガタを生じています。最初から、きちんとした計画、設計をすべきです。
 写真では、ウォームホイールの歯面にビニールテープが巻いてあるのが解ると思いますが、これは歯面の保護用です。
 

赤緯体の取り付け

 続いて赤緯体を取り付けます。
 赤緯体そのものは既に組み上がっていますから、至って簡単です。
 赤経体の赤緯体取り付け部に、6本のキャップスクリューで取り付ければ、それで終わり。続けて、バランスウェイトハウジングも取り付けてしまいます。
 これだって誠に簡単です。赤緯体の、バランスウェイトハウジング取り付け部には、キャップスクリュー用のネジが切ってありますので、バランスウェイトハウジングの内側からキャップで固定し、赤緯体の外に飛び出したキャップに袋ナットをねじ込んで見栄えをよくします。
 写真の赤経体付け根に、円形の大きな板のような物が見えると思いますが、これはラワンの単板から切り出した物で、単なる飾りです。もちろんそこにねじ込んである大きなキャップスクリューもダミーです。何しろ、製作のポリシーが、「本物みたいー!」だから、性能よりもまずは見てくれなのです。
 赤経軸の駆動系写真は既に紹介しましたので、次回は赤緯軸の駆動系写真と、ピラーのお化粧について紹介します。

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