何でも作っちゃおうの部屋


(30センチ反射赤道儀製作日記 第10回)

赤緯軸を作る

 今月から、赤緯系の製作に入ります。
 まずは赤緯軸ですが、基本的には赤経軸と同じ考え方です。違う所と言えば、最初からクランプを考えずに、ウォームホイールを軸直結にしたことくらいです。
 図に向かって右側のM45×1.5の部分は、望遠鏡台座を取り付けるステーが取り付けられる部分です。
 その左の2カ所のΦ50の部分がテーパーローラーベアリング部、その左のM50×1.5の部分が、ベアリングに与圧を掛けるナット部、Φ45の部分が、ウォームホイール部です。
 ウォームホイールは、バランスウェイトハウジングに入る設計ですので、望遠鏡とは反対側になります。
 材質はS45C。赤経軸と共に、株式会社マルニシ伊那店に取り次いでいただきました。

赤緯軸ハウジングを作る

 続いて赤緯軸ハウジングの説明です。
 素材はSTKM13A t=8。赤経ハウジングの場合は、そのほとんどがカバーの下に隠れてしまうので、ベアリング部のみ切削加工しましたが、赤緯ハウジングは全てが見えますので、見た目を考えて全面をなめる程度に旋盤加工してあります。結局、図ではΦ114.3としてありますが、実際にはそれより小さい値のはずです。(実測してありません。この部分に付くベアリングハウジングは、現物合わせで依頼しました。)
 赤緯ハウジングは、赤経軸に取り付けられますので、これで加工が終了というわけではありません。曲面に平面のフランジを取り付けるという難しい加工が待っていますが、これは後日紹介します。

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