赤経軸駆動系 3
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今回も引き続き赤経軸の駆動系について説明します。 先回はとても解りにくい図面でしたので、今回は実際の位置関係を写真で紹介します。 通常のガイド速運転中は、接続状態の(電流の流れている)電磁クラッチを介して、ステッピングモーターからクラッチ左側のギア、ウォームギア左側のギア、ウォームギアと伝わります。 高速運転時には、電磁クラッチは解除(ステッピングモーターと分離)され、左端のレバーシブルモーターから、クラッチ左側のギア、ウォームギア左側のギア、ウォームギアと伝わります。 ウォームギア右端には、オムロン製のロータリーエンコーダーが付きます。この取り付けには非常に苦しんだ挙げ句、ステッピングモーターをまたぐようにステーを取り付け、その上に乗せました。このエンコーダーと赤緯側のエンコーダーは、観測室床の裏を通って、アストロスケールに接続されています。 |
赤経軸駆動系 4
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高速駆動用のレバーシブルモーターの設置場所には非常に苦しみ、全ての駆動系を詰め込むことができず、結局これだけ半分外にはじき出されました。本人はそんなつもりはなかったのですが、ほとんど受けねらいの形状です。使用には全く支障はありません。 上の写真で、ウォームギアの左側からズンギリが伸びているのが解ると思いますが、実はこれが秘密兵器です。 本来、この形式でしたら、ウォームホイールにクラッチを設けて、バランス調整等行うべきですが、ウォームホイールを赤経軸直結にしてしまったので、その方法を別に考える必要があります。 そこで、ウォームギアのセンターに元々あったねじを利用して、これをズンギリでピラーの外へ導き、先端に袋ナットを取り付けました。実際の使用は、ここにトルクレンチを取り付け、その目盛りを読みながらバランスの調整を行います。 |
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HIROYUKI KASUGA