何でも作っちゃおうの部屋


(30センチ反射赤道儀製作日記 第7回)

極軸体の組み立て 1

極軸体組み立て1
 今回は、ここまで制作したパーツの組み立てを説明します。
 何しろ、赤道儀の制作はドームの制作と同時進行する予定だったので、ドームのピラーが完成するまでに極軸体が出来上がっている必要があったのです。
 写真は赤経軸ハウジングと、ピラー部の接続状態を表しています。
 赤経軸ハウジングの形に綺麗にくりぬいたH鋼に、溶接止めしました。この場合の注意点は、その取り付け位置で、赤経軸のウォームギアの取り付け位置が決まってしまい、つまりはウォームホイールとの噛み合いにまで影響してしまう事になります。
 具体的には、北端のベアリングハウジングが、H鋼に引っかかって止まる位置で溶接してあり、そこから逆算してウォームギア台座の位置を決定しています。
 写真は錆止め塗料を塗布している所で、解りにくいのですが南端のベアリングハウジングの下に、ウォームギア台座が溶接してあるのが解ると思います。この構造については、次回説明します。

極軸体の組み立て 2

極軸体組み立て2
 写真は、極軸体を南側から見たところです。
 南側ベアリングハウジングに貼ってある茶色の物体は、塗料がベアリングハウジング内に入らないようにするためのマスキングとしてのガムテープです。
 そのすぐ下に見えるのがウォームギア台座で、H鋼から切り出した物です。
 さらにその下、H鋼に開いた2つの穴は、ステッピングモーター駆動ケーブル、エンコーダー信号ケーブル、高速駆動モーターケーブル、クラッチ制御ケーブル等々が通るための穴です。
 一番下、台座部分に開いた小さな穴は、駆動系の各部品が乗った台座を固定するための穴で、ねじ切りがしてあります。
 その両端にある曲がっただるま穴は底板と底部を接続するボルトを通すための物です。この2つの穴の中央部裏に以前説明したレベルジャッキがあり、そこを中心に極軸体が動きますので、それに対応するように円を描くだるま穴にしてあります。
 次回は赤経軸駆動系のギア周りについて詳しく説明します。

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