赤道儀台座底板を作る
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先月までに赤経軸の説明が終わりましたので、今月からはそれを取り付ける台座(ピラーも含む)の説明をします。 左図は、ドームを制作した際に立てたコンクリートピラーの最上部に、直接取り付けられる底板で、サイズはまさにピラー最上部そのものです。図中にある丸印が、ピラーに埋め込んだアンカーボルトを固定するための穴ですが、それほど正確に埋め込んでありませんので、採寸の上位置を決定します。私の場合、南北方向が約420mm、東西方向が約380mmでした(正確にはmm単位ですべて違いますが)。 右図は、極軸調整用の底板固定ベース(正確には何という名前かわかりませんが)を表しています。このベース部分が下図の切り込みの部分に挿入され、左右からボルトで押されることで、極軸の東西方向への移動を実現します。 材質は、すべてSS。底板は6mm厚の鋼板から、固定ベースは厚さ15mm、幅30mmの帯鋼から切断し溶接してあります。 |
赤道儀台座底部を作る
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この部分は、赤道儀ピラーが乗る部分で、極軸の方位、角度の調整機構を持っています。 左図は底部の裏面を説明したものですが、北側(左図の左側)の一部に切り込みを入れ、この部分に上図の固定ベースが入るようにします。また、赤道儀、望遠鏡等の全ての重量を支える部分ですので、帯鋼を井桁に組んで補強してあります。 右図の突起部分が、極軸方向の調整をするためのボルトを付ける部分で、やはり帯鋼を30mm角に切断して溶接してあります。そのセンターにはM10のメスねじを加工してあります。 材質は全てSS。底部本体は10mm厚鋼板、補強剤および調整ボルトベースは15mm厚、幅30mmの帯鋼で制作してあります。 問題の調整機構ですが、図には記しませんでしたが(複雑になるので)、底部裏面の北側に2個、南側センターに1個、ナベヤのレベルジャッキというものを溶接してあります。これは加工機などの下に置いて、レベルを出すために使うもので、50mmのボルトがその正体です。1個で数トンに耐え、角度調整もかなり微妙に調整できます。 南側に置いた1ヶを支点として、ボルトベースに付けたボルトで固定ベースを押し、円を描くように赤道儀が移動します。そのため、上図底板のその部分には、レベルジャッキの尖端が入るように浅くドリルビットでもんであります。この方法は我ながらGOODでした。 最終的には、3個で支えるのに不安があったので、南側の両端に2個追加して、計5個で支えています。 この部分も非常に解りにくいと思いますので、ピラーが完成した時点で組み立て図として写真で紹介します。 |
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HIROYUKI KASUGA