今月で、天文台作成日記は終了します。 そこで、最後の仕上げをご説明いたします。 この天文台の建物は、結局3階建てになりましたので、2階から3階への階段は、床に大きな穴を開けることになり、狭いドーム内では非常に不便です。 そこで、その穴に、跳ね上げ式の蓋をつけました。 床材と同じ合板で、両側へ開くように丁番で取り付けてあります。強度も必要ですので、周りは構造部のC鋼に半分かかるように、又、片側の扉にC鋼を取り付け、負荷を2分します。 回っているときの昇降は危険ですが、ここに換気扇を取り付けました。 C鋼の縁に点線状に見えるテープは、撮影中の暗闇から、階下へ脱出する際の階段の目印にする夜光テープです。 |
ドーム内壁には、断熱材が入っている事は先回紹介しましたが、それでも夏の直射日光下では恐ろしい温度になります。 そこで(人間の住む部屋には無いのに)エアコンを取り付けました。 ふつうエアコンは、上についていて下向きの風を起こしますが、ルーフに取り付けるわけにも行かず、床すれすれに取り付けてあります。 これでは上部が冷えないので、(左側に少し見えますが)タイマーを取り付けたクリップファンでサーキュレーションしています。 後先になりましたが、内壁にはご覧のようなプリントベニヤを、床には、フローリングのようなプリントカーペットを貼りました。 これで使えるドームの完成です。 |
1年半かけて、「春日天文台」の手作り現場を紹介してきました。
天文台はそろそろネタが無くなりましたので、今回で終了します。
本当は、写真や図面が山ほどあるのですが、ホームページには載せきれる物ではありません。
もしも、皆さんの中に、天文台を作ろうなどという物好きがいて、私の天文台が何かの参考になりそうでしたら、ご質問をどしどしメールで下さい。必要ならば、図面もお送りいたします。
次回からは、30センチ反射望遠鏡と、赤道儀の制作日記を始めます。乞うご期待!?
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HIROYUKI KASUGA