今回はドームの駆動装置について説明します。(今回は2枚の写真とも同じ説明ですので、続けてご覧下さい) ドームを電動で回転させる方法は、種々考えられますが、私は本物(他のドーム)を全く見た事がないので、自分流を考えました。 1 フランジ取り付けチェーンユニット方式(メンテナンス特に、注油による汚れがいやでボツ) 2 ドーナツ板下部ローラー方式(ドーナツ板の歪みが大きくボツ) そこで、3つ目のアイディアとして、歯付きベルトによる駆動を思いつき実行してみたところ、思いの外良好でした。 歯付きベルトは各社から発売されていますが、カタログでいろいろ調べた結果、バンドーの製品が歯面形状等優れた点が多かったので、これに決めました。 使用したベルトは、バンドーのSTS 150S8Mです。 |
ドーナツ板は6mmの鋼板ですので、ベルトの幅を半分に切断し、合成ゴム系のボンドで接着しました。この方法は当初は非常に不安でしたが、接着の際に木槌でたたくように圧着しておけば耐久性に問題はないようです。 駆動系は(上写真)25Wのレバーシブルモーターでギヤヘッド、ピローブロックで支持したシャフトを介して、歯付きベルト用のプーリーを回しています。 この駆動ユニットはドームの南東、北西の2カ所に設置し、同時に駆動しています。本来でしたらシンクロさせるべきですが、問題はないようです。 駆動系とは別に、(下写真)スラスト方向の力を支えるため、プーリーをL型金具で支えただけのパーツを、北東、南西の2カ所に取り付けてあります。 駆動系のコントローラーは、赤道儀の高速駆動系と併せて、1つのハンドコントローラーにまとめました(後述)。 写真に見えるロープは、ニットーのカプラーを利用した、ドームの固定装置です(間違ってもこんな使用をするべき物ではないですが)。 |
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HIROYUKI KASUGA