何でも作っちゃおうの部屋


(天文台作成日記 第2回)

ドーム鉄骨 望遠鏡の基礎が出来上がりましたので、次は建物です。
建物の基礎は単一基礎(ロウソク)で、一辺が3mの4隅
に前回も登場しました城倉君に敷設していただきました。
建物の骨組みは、鉄骨3階建てとして、これも自分では
到底出来る事ではないので、春日修理工場の春日さんに
施工をお願いしました。(春日さんは鉄の事なら何でもお任
せの職人で、これ以降も、望遠鏡本体の荷重のかかる
部分などの溶接をお願いしています。)
建物の頂上部分には、ドームのベースリングを支えるロー
ラーが設置されますので、位置を算出した上で8角形にな
っています。
この写真はドームや壁を設置する前に、一番重量の大き
い赤道儀本体を望遠鏡の基礎上に設置している所です。
天文台設置場所の関係から、クレーンが使えそうもなかっ
たので、このような方法を採りました。
望遠鏡基礎のコンパネを固定するボルトを利用し、足場を
組みその上でチェーンブロックをどこヘ設置しようか思案
中が城倉君、中程で色々言っているのが城倉君のお兄さ
んです。(感謝しています。)
ビニールシートでくるまれているのが、赤道儀本体の極軸
です。

ドーム骨組み 一方ドームの方はどうなっているかと
言いますと、球状部分の骨組みを作っ
ています。
骨組みは全て30mmのL型鋼(アング
ル)で、20cm毎に切り込みを入れ整
形した後、当て金を当てて溶接しました。
初めて溶接という物をしたのはこのころ
で、何という難しい物だと思いました。
溶接の熱で溶けた鉄が縮む量を軽視
していたので、計算上の曲率半径より
小さくなってしまい、結局これが後々の
作業まで響いています。
写真は、出来上がった骨組みをリング
に仮設して確認している所です。

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HIROYUKI KASUGA