蒸留酒 ( ウイスキー、ブランデー、ジン、
ウォッカ、ラム、テキーラ )の特徴
醸造酒 ( ワイン、シェリー、
ヴェルモット、ビール ) の特徴
種 類 | 特 徴 |
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ウイスキー (Whisky) | 穀類を発酵、蒸留したうえ、樽熟成させてつくられる酒で、琥珀色を呈している 詳しくは、ウイスキーの特徴に記載 |
ブランデー (Brandy) | 果実を主原料にする蒸留酒 コニャック、アルマニャック、フレンチ・ブランデー:ワイン蒸留型 マール、グラッパ:ぶどうからワイン用の液を搾ったあとの残りかすを、再発酵させて蒸留したもの カルバドス:りんごを原料としたブランデー |
ジン (Gin) | とうもろこし、大麦、ライ麦などの原料から、連続式蒸留機で度数95°以上のグレーン・スピリッツをつく
り、植物性成分(多種)を加え、もう一度単式蒸留器で蒸留して、成分の香りを溶けこませる 無色透明、さわやかで奥深い香味をもっている ロンドンジン:ジンの主流となっているのは、ドライ・ジン オランダジン:昔ながらに単式蒸留器を使用してつくられ、風味がやや重厚 |
ウォッカ (Vodka) | 農産物からアルコール度数の高いグレーン・スピリッツをつくり、それを水で40°から60°にうすめたうえ、
白樺や椰子を焼いた活性炭で濾過する |
ラム (Rum) | さとうきびの搾り汁を煮つめて、砂糖の結晶を分離したのち、残った糖蜜を水でうすめてから、発酵、蒸留
てつくられる、さとうきびの搾り汁をそのまま水でうすめてつくることもある ライト・ラム:糖蜜をすっきりと発酵させ、連続式蒸留機でつくる、ソフトな香りとドライな切れ味が特徴 ヘビー・ラム:糖蜜を複雑発酵させたものを、単式蒸留器で蒸留のうえ樽熟成させる、香味濃厚 ミディアム・ラム:中間的な製法でつくる、香味も中間的 色による分類:ホワイト・ラム、ゴールド・ラム、ダーク・ラム |
テキーラ (Tequila) | アガベ(竜舌蘭の品種)の基部(株)を蒸して甘い液汁を搾り、発酵、蒸留する ホワイト・テキーラ:熟成させない ゴールド・テキーラ:樽熟成させる、あるいは、テキーラ・レポサド(短期)またはテキーラ・アホネ(長期) |
種 類 | 特 徴 |
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ワイン (Wine) | ぶどう果、またはぶどう果汁を発酵させてつくった「ぶどう酒」 赤:果皮の黒色系のぶどうを破砕し果梗を除去した後、果皮、果肉、果汁、種子を一緒に発酵させる 白:果皮の緑色系あるいは黄色系のぶどうを破砕・除梗、直ちに圧搾・搾汁し、果汁を発酵させる ロゼ:赤ワインのかもし(発酵)期間を短縮させたもの |
シェリー (Sherry) | ぶどうを圧搾機で搾り、樽で発酵させてから、ソレラ・システム(古いものと新しいものを少しずつ混ぜる)
という方法で熟成させる フィノ:淡い麦わら色で、味わいは最も軽く、キリッとした辛口 アモンティリャード:フィノをさらに熟成させたもので、琥珀色で優しい口当たり、中甘口から辛口まで オロロソ:独特の香味をもち、芳醇なコクがある、味わいは、辛口からやや甘口まで ペドロ・ヒメネス:甘口ワインのなかではより高価なもの、オロロソとのブレンド用にも使われる マンサニ:サンルカール・デ・バラメダ産のフィノ・タイプの辛口、軽やかなキメの細かさをもつ |
ヴェルモット (Vermouth) | 白ワインをベースに、にがよもぎをはじめ、15~40種もの香草、薬草を配合し、さらにスピリッツを加え
てつくり、色はカラメルなどでつける ドライ、ビアンコ、ロゼ、ロッソ等 |
ビール (Beer) | 乾燥させるか焙燥させた麦を、純粋培養した酵母で発酵させる 上面発酵:発酵を常温で行うと、酵母は活発に繁殖して、炭酸ガスとともに液の上面に浮かび上がる 下面発酵:発酵を低温で行うと、ゆっくりと発酵が進み、酵母は下方に沈殿する ラガービール:下面発酵方式で醸造後、低温貯蔵させる 黒ビール:温度を上げ焙燥させた色の濃い麦芽を利用する 非加熱ビール:微細濾過で雑菌や酵母を取り除く |