庚申塔(青面金剛像)
人間の体内には三尸という虫が住んでおり、この虫が庚申の日の夜にその人の悪事を天帝に報告に行くとされていた。そこで、庚申の日には眠ってはならないとされ、親しい人々が集い徹夜で過す、という行事が平安時代の貴族からはじまり、やがて民間に広まり「庚申講」ということが行われるようになった。 庚申塔には、「庚申」という文字のみを刻んだものと、「青面金剛」の像を刻んだものがある。 青面金剛は庚申信仰の本尊といわれ、一般的には一面三眼六臂(四臂のものもある)で、日月・三猿(二猿)像や二鶏が刻まれているものが多い。