霞堤かすみてい
霞堤とは、堤防のある区間に開口部(「差し口」ともいいます)を設け、下流側の堤防を堤内地側に延長させ、上流の堤防と二重になるようにした、不連続な堤防の作り方をいいます。洪水がくると、堤防の切れ目(開口部)から洪水が一部逆流し、洪水の勢いが弱められます。さらに、洪水を、一時的に霞堤部分にためこむことで、洪水を調整する効果もあります。 戦国時代から用いられており、山梨県の信玄堤などが有名です。 地元では武田信玄の軍師山本勘介にちなみ「勘介堤」とも呼ばれています。 伝説では、武田信玄が「飛雁」の様を見て考案した、ともいわれています。この部分は、堤防が折れ重なり、霞がたなびくように見えるようすから、「霞堤」と呼ばれます。 地図上、赤丸印の部分が上の写真の場所です。 なお、本堤防上に「三峰川サイクリング・ジョギングロード」があります。