はびろ道は、伊那の中心を南北に通る伊那街道坂下の辻から羽広山仲仙寺に至る54丁の信仰の道である。(中略)
伊那街道の起点の辻には、いくつかの道標と石仏が安置されている。そのなかに、「右ぜんかうし道 左はびろ道」と刻まれた古い石柱と、起点を示す馬頭観音像がある。
江戸時代中期から大東亜戦争のころまで、馬が農耕と交通の主役であり、大切な一員であった時代、馬の安全祈願のため人と馬がともに、仲仙寺へ参拝する信仰の道であった。一丁(約109メートル)毎に道標となる観世音菩薩が寄進奉納され、数多の参詣者でにぎわったという。(以上「はびろ道」解説板 伊那市教育委員会 による)
写真は、供え物や空き容器など片づけずに、そのままの状態を写すことに勤めた。施主には、わかる範囲でその在所の村名を入れ、個人名は省きました。広く、旧高遠藩の村々から寄進されているようです。 |